...前ページより続き じゃあ、今度はお前のバンドについて聞かせてもらう。 ああ、何でも聞いてくれ。 凛に加入したのいつだ? かれこれ7年前か? ボーカルのTAKA−Cから電話を貰った。 それまで、音楽を止めるか悩んでいた時期だったんで正直焦ったよ。 なんで、辞めようと? そうさな。あの時は色々疲れていたんだ。ベースをぶっ壊しに川まで行ったんだからな。 壊したのか? いいや。 壊す前に色々弾いていたら、急に壊せなくなった。 俺の世界を形成してくれた大切な奴等だと、気付いたんだ。 ほほう? 例え、誰に振り向かれなくても、自分が出せる音やフレーズが誰かしかに残るそこまで俺はやってきたのか?と疑問を持ったんだ。 惰性で今まで弾いてきたんじゃないのかって。 だったら、残せると言う実感が得られるまでやってみようじゃないかって。 そうして、ぶっ壊すのはやめにした。 そこへ、TAKA−Cから電話が来たと? そうだな。もう一回一からやってみようと。そういう気持ちになったんだ。 そうして凛が誕生するわけだ。 ああ。なにか残せる気がしてな。美談でも誇張でもなく、そういう時ってあるんだよ。不思議だけどな。 そこで、何度かのメンバーチェンジを経て今に至るわけだ。 正直、大変だった時期もある。だけど、分解はしない。 TAKA−Cと知り合ったのは昔でも、一緒に過ごした時期と言うのはバンド結成まで無い。 だけど、その僅かな期間で一緒に悩んだし、苦しんだし、喜んだし、色々あった。それで結束を生んだ。 そして何より奴には、人を惹き付ける魅力がある。だから、分解はしない。 まあ、一番の理由は俺が奴の作る曲を一番愛しているからな。 俺が愛想を尽かすか、それともTAKA−Cが愛想を尽かすか(笑)それまで、分解しない。 ドラムのスパイラルはどう思う?? あいつは、酔っ払いだ(笑) まあ、凛のメンバー皆に言えることだけどな。 かれこれ5年か? まあ、リズムセクションはあいつのドラムじゃないと駄目な体になってきたな。 いがみ合うほど戦う時も在る。音でな。 だけど、1+1=69になる数少ないドラマーだ。あんまり言うと頭に乗るから言わないが、勤勉で尊敬している。 ふふふふふふ・・・・・。 最後に加入した鶏肉はどうだ?? 加入当初は不安だった。 これは正直な理由。 なにせ、今までバンドでピアノが入って上手くいったためしもないし、どう説明していいのか解らなかった。 だけど、あいつの持ち前の耳の良さと感の良さ、そしてセンス。違う風を運んでくれた。 あいつ自身、試行錯誤と葛藤で一杯だと思う。 1から作るバンドじゃなくて途中加入の中、奮闘している。 簡単に出来る事じゃないけど、これから一番化ける要素を持っているな。そこが楽しみだ。 そして、何より凛の音を一番理解している。そこが頼もしい。 可能性と世界観を持つ彼女は、これから重要なカギになってくれることだろう。 今までのメンバーに対して、何かあるか? そうだな。 マイク氏は今も1アーティストとして、活動している。また、いつかやりたいな。 ドラムの杉浦氏も色んなところで叩いているらしいし、初めて組んだ女性ドラマーだっただけに、俺も応援している。 ジャガーはマイペースで音楽と仕事に取り組んでいると思うので、また何かやる時は楽しみだ。 それぞれが、未だに頑張っていると言う姿を見ていると俺も励みになる。 さて、きさまの機材について話してみろよ。 ふん。いちいち刺があるなお前は。 まず、使ってるあの黒いベースは?? アレはフェンダージャパンの改造した奴だ。 元々プレベで、ジャズベのPUをマウントした特別な奴だ。名前は「ブラックビューティー」だ。 PUはダンカンのアンティクイティーのPBと、リアも同じジャズベのアンティクイティーだ。 コンデンサーはオールドのフェンダーと一緒の奴。配線はライカル線。ポットもCTS。配線しやすいようにピックガードはカットしてある。 そして、さらにピックガードを厚くしてチョッパーの時指が深く入らないように工夫してあるんだ。 全て、ミートショップ小清水の手塚先生にやってもらった。 やってもらって偉そうに言うな。 いいだろう。彼は俺の理想を忠実に再現してくれたんだ。 なんで、あのベースにしたんだ? 今の凛は半音下げチューニングだ。 半音下げ用のベースで一番鳴るからな。今までのジャズベはレギュラーでいい音がするから使わないんだ。 使ってるアンプはなんだ?? ヘッドはヤマハのSBT500Hとかいうトランジスタのアンプだ。 アンプシュミレーターが付いていて多彩な音が作れる。 が、俺は、一つしか使わない。 キャビネットはグヤトーンの2発とアッシュダウンの4発。三段積みで使用する。 グヤトーンは竜の絵が書いてある。ヤマハのヘッドと抜群に相性がいい。 その他、周辺機器はなんだ。 ボスのエフェクタータイプのチューナーと、サンズアンプ。古い奴だ。 時々ワウも使う。 ワウとチューナーは10年使ってる。 ワウは修理に4回出した。チューナーはボロボロだけど、今でも現役だ。 サンズは去年か買った。殆ど踏まないが、音量を出したい時に踏む。 あとは、白いカールコード。これも修理して何回も使っている。 モンスターケーブルはエフェクターのアウトで音痩せ防止に使用する。 よく解ったから黙れ。他にこだわってる部分は?? 弦だな。死んでる弦の音が好きだ。 あとは、エフェクターに頼らない。コントロールで音を調節するようにしている。 そして、指。指でしか弾けなくなった。 ああ、手前味噌はごめんだ。長くなってきたからそろそろ終わりにするぞ。 最後に言いたい事はあるか? そうだな。 プロ、アマ関係無く、音楽は平等に楽しめる。 それは、音楽を聴きにライブハウスへ来てくれる皆のお陰だ。 そして、凛を愛してくれるみんなの為にも、皆が誇れるバンドとして更に高みに上って行きたい。 そして、日比谷野音ワンマンを必ず実現させる。まずは、そこだな。 以上、2008/Feb/13 |
HOME > Information > コンボイ > コンボイ 2